お知恵を拝借

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社員がどんな希望や不満を持っているか知るために、一人一人と面談したい。

会社の現状を可視化して、社員と共有したい。

でも、人手不足で経営以外の事に追われ時間がない……。

昨今の日本の中小企業の経営者の共通の悩みではないでしょうか。

そんな悩める弊社社長に、手を差し伸べてくれたのが、銀行さんや信用金庫さんです。

銀行さんは、社長に代わって社員一人一人と面談をしてくれ、結果をまとめてくれました。

その結果、多くの社員が会議を希望していることが分かり、今後は定期的に会議をすることが決まって、第一回目の会議が先日行われました。先代のワンマン経営から一歩前進したように感じました。

信用金庫さんは、日本生産性本部というところで経営コンサルタントを学ぶ人たちが、10日間にわたって、しかも無料で!わが社を分析してくださるという、贅沢なプログラムを紹介してくれました。なぜ無料かというと、彼らにとっても実習になるからだそうです。

7月初旬、年齢、キャリアさまざまな8人の男性が、1人の講師とともにわが社にやってきました。

社長をはじめ、一人一人の話をきき、過去数年分のあらゆる社内資料を分析し、ネットのみならず、必要とあらば図書館などへも足を運ばれるなど、弊社の現状の洗い出しに、どの人も一生懸命に取り組んでくださっているようでした。

2枚目の写真はその報告会の様子です。

売上の推移、お客様のリピート率、今後の売り上げ目標など、短期間で作ったとは思えない見やすいデータを作ってくださって、その知識に驚き、熱意に感謝で胸が熱くなりました。

無料なんて申し訳なくて、せめて帰りのお弁当代にと、あくまで私個人として、クオカードを準備していたのですが、決して受け取られませんでした。

作っていただいたデータを活かして、1年後、2年後、わが社を良い方向へ導くこと― それが彼らへの1番の恩返しなのだと言われているようで、恥ずかしくなりました。

この後はまた各自がそれぞれ、違う土地の違う業種のコンサルをするべく出発するそうです。

彼らの乗るタクシーを見送りながら、なんだか泣けてきてしまいました。

彼らの利害と、わが社の利害が一致している結果といえばそれまでかもしれませんが、自分の為と他人の為の両方が成り立つ時の人の美しさを垣間見た気がして、年甲斐もなく感動してしまいました。

8人の皆さんがどうか、コンサルタントの夢を叶えられますようにと願わずにはいられませんでした。

一人で苦しんでいる経営者の方、世の中には思ってもみない外部の助けをお借りする方法がありますよ。

自分だけの知識にとらわれるより、人様の分だけ広がる知識の方が見えるものがあるかもしれません。

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